ウィーンと言えば、19世紀末を飾る2人の画家、クリムトとエゴン・シーレから語られます。ウィーン幻想派の画家達にとっても、この2人は特に影響された画家といわれます。

クリムト  Gustav Klimt
クリムトは象徴主義の画家にも分類され、ファム・ファタル(運命の女)のテーマはクリムトにも現れます。死の予感も彼を特徴付ける華麗な装飾性と官能性により幻惑的なものになっています。クリムトはウィーン分離派を結成し、アールヌーボーの影響を受けながら総合芸術を目指して活動します。



エゴン・シーレ  Egon Schiele
エゴン・シーレの絵に共感するのは、なかなか難しいものがあります。自身に入り込み、苦悩と自己否定に満ちた絵を描き、28歳で死んでしまいます。絵の向こうにある何かを読み取っていくには、風土の違いが大きく、よく分からない。



ウィーン幻想派
ウィーンに集まって古典絵画技法を再建させたグループは、細密的な絵、幻想的な絵を描き始めます。ウィーン幻想派は、印象派や表現主義のような美術流派として認められるものかは判断できません。ここに紹介する画家は外国語(英語、独語)ではWikipediaでありますが、日本語では現時点で紹介はありません。日本での紹介は1972年頃に東京で行われた大規模な展覧会でした。私もそこで初めて知って強く興味を惹かれました。ウィーン幻想派の日本での紹介に多くを担ったのは銀座の青木画廊です。少しづつは浸透しましたが、日本人好みとは言えないので大きな流行は少ないのが現状です。

フックス  Ernst Fuchs
ウィーン幻想派のリーダー的な存在です。宗教画的な要素の絵を特に初期の頃にはよく描いています。


ハウズナー  Rudolf Husner


http://www.gnosis.art.pl/iluminatornia/sztuka_o_inspiracji/rudolf_hausner/rudolf_hausner.htm

フッター  Wolfgang Hutter
フッターは学校を開いていて日本人の画家もここで古典技法を学んでいます。作品は日本での公開は非常に少なく、画集もありません。


レームデン  Anton Lehmden


ブラウアー  Erich Brauer



フンデルトワッサー  Friedensreich Hundertwasser
ワッサーはオーストリアの画家ですが、ウィーン幻想派には区分されていません。古典技法を使っていないことと、独特の四角や丸を組み合わせて作る絵は幻想派とは一線を画すものです。絵画だけでなく建築にも携わっています。12チャネルの「美の巨人」で紹介されたことがあります。



ドイツの画家達を紹介します。

ヴンダーリッヒ  Paul Wunderlich
画像は出てくるんですが、Wikipediaもドイツ語版しかありませんし、自信がないので張りません。いくつかの画廊で個展が行われ、彫刻の作品も展示されました。独特の人体表現です。



ヤンセン  Horst Janssen
日本での紹介は多くはありません。画集は向こうの版のものが多数ありますが、日本語はないと思います。欧米では、この中では最も著名な画家のようです。



コーラップ  Karl Korab
ヤンセンよりも、日本人好みかもしれません。いくつかの画廊で紹介されています。ミニサイズの画集が過去には販売されました。


ギーガー  Hans Ruedi Giger
映画エイリアンで世界的に有名になりました。映画の力は凄いです。何かおどろどろしい所が強調されますが、結構、ヒョウキンな部分もあるんですが・・


モーリッツ  Philippe Mohlitz
超細密銅版画です。ちょっと廃墟のイメージもあります。


セリエント Hermann Serient
 青木画廊以外では紹介されたことがないのではという気もしますが。サーカスだか、カーニバルのような人々が描きこまれていますが、独特の色使いと変形したキャンバスや彫金を画面に使用することも多くあります。