あぶく銭〜グルメ・接待〜

接待は派手になっていくばかりです。飲みに行けば1軒で百万円使うことが平気で行われた時代です。1軒で済むわけもなく一晩で数百万円が費消される。89年の企業交際費の総額は4兆円を超えるのです。世界の高級食材が、次々と日本に運び込まれてきます。トリフ、フォアグラ、キャビア、最高級ワイン、シャンパン、それこそ超という食材が、味わうなんてレベルではなく、濫費されていく。ボージョレヌーボーのブームが起きてくるのも、この時代で、恐ろしい程の高値が、さほど美味しいわけではないにも付けたのもこの時代を象徴する出来事です。 ちょっとした料理屋ならば1日60万、100万の売上は当り前。深夜を過ぎれば、バイトにも「無制限」のタクシー券が渡される。
バブルの思い出に毎日、千葉まで数万円使ってタクシーで帰っていたバイトの話やレストランのオーナー達もスポーツカーを乗り回し、毎日、いっしょに乗る女性が違っていたという話が書き込まれています。
(http://mtl_misc.tripod.com/bubble_sum.html バブルのお話 整理版)

アメリカとの経済戦争の中でバブル崩壊も随分、過ぎた頃の98年に、スキャンダルとして暴かれる大蔵官僚への銀行MOF担による接待があり、それがノーパン・シャブシャブ店「楼蘭」であったことです。接待自体は、このバブル景気の真っ最中の頃のことです。ノーパンシャブシャブという、扇情的なスキャンダルは、大きな騒ぎに膨れ上がるのですが、当時はまったく知られていない。日銀マンも銀行の接待にどっぷり浸かっており、、接待を水にたとえて「ざぶん」(小料理屋で「すそに酒がかかる程度の軽い接待)、「どぼん」(高級料亭や高級クラブでの「酒に浸りきってしまう」高額接待)という隠語で呼んでいたそうです(有森隆+グループK「黒い経済人」)。接待疑惑で一躍有名になるのは新宿ノーパンシャブシャブ楼蘭、ノーパンの女の子が天上に取り付けてあるボトルを取るのに客が下から覗き込む店だそうで、まぁ、何が楽しいと言って、バカ騒ぎなんでしょう。顧客名簿が公開されてましたから、興味のある方は、http://www.rondan.co.jp/html/news/roran/。いやぁ、凄いメンバーです。
                                           
70年代に流行ったトップレス喫茶(歌舞伎町gutsのパンフ)


たなか 亜希夫「アホーマンス」

78年に登場したノーパン喫茶(写真左は荒木経維)

シャブシャブの給仕をしてくれる女性がノーパンであるという、何かわけの分からない接待ですが、この頃の官僚への接待もまた、凄まじいものがあったと言われています。 規制の裏道やら、都市計画の見直し、リゾート計画をめぐる情報戦であった。口利き、圧力、情報を期待した接待攻勢が政界、官界に及んでいったのです。 バブル崩壊以前から、企業スキャンダルが頻発し始めていました。2008年に日銀副総裁に推された武藤氏も、この接待を受けていたといわれ、この事件が後を引くことにもなります。


私のところのバイトさんも、レストランのバイトで、店長さんに誘われて、サバティーニ(当時、日本一高額のイタリアン・レストラン)に連れて行ってもらったという話を聞いて仰天したことがあります。一人最低でも3万円はする店だからです。ちょっと綺麗な子でしたが、バイトに・・・・ww。 

 サバティーニ(銀座)

グルメというと、バブルが崩壊していく93年から99年にフジテレビで放映された「料理の鉄人」を思い出します。不況に入っていたとはいえ、食い物に対する執念は残っていたようで。これは日産のCMで料理の鉄人ではないですが、雰囲気はそのまんまです。


 道場六三郎                      陳建一                  坂井宏行